ロックマンエグゼシリーズ紹介
ロックマンシリーズの一つであるエグゼシリーズをご紹介します。
ロックマンシリーズとは、カプコンから販売された横スクロール型アクションゲームです。1987年にファミリーコンピュータで販売され、アクション以外の様々なジャンルのゲームを生み出した作品です。初代のロックマンはマリオブラザーズと同じ横スクロールアクションで、右手のバスターで攻撃を行います。
ロックマンエグゼシリーズとは、ネットワークが発展した世界でネットナビという自立型プログラムと共に生活しています。主人公「光熱斗」とネットナビ「ロックマン」が共に悪の組織が起こした事件を解決して行きます。
バトルシステムは初代のロックマンとは異なり、トレーディングカードの要素を取り入れたマス移動型のアクションゲームです。バトルチップと呼ばれるデータをランダムに配布され、選んだデータで戦います。バトルチップは30枚のフォルダを組む自由度とランダム配布の運要素が合わさって非常に好評でした。
バトルネットワーク ロックマンエグゼ
https://www.capcom-games.com/product/ja-jp/megamanbattlenetwork/
第1作目となるのはこの作品で、2001年3月にゲームボーイアドバンス専用ソフトとして発売されました。1作目ではありますが既に完成度は非常に高く、後シリーズにもあるプログラムアドバンス(バトルチップの組み合わせでできる大技)などが既に存在するなど作り込みがすごいです。
この作品のみに存在する要素としては、バトル中のマスが各ステージ別・ロックマンの体力がバトル終了後に回復・同名チップが10枚入れれる・エスケープ不可・アーマーが存在するなど、のちのシリーズにはない要素や問題点など賛否が分かれるところもあリます。
アーマーとは、この作品のみに登場する要素でロックマンに装備すると効果を発揮します。ウッド・ヒート・アクアの3種類存在し、同じ属性以外のダメージを半減します。属性ごとの弱点を受けても2倍ダメージとかにはならず、つけているだけでダメージを抑えてくれます。エレキはなぜかありません。
最初の作品なので敵の体力がかなり低いので、強力なチップを手に入れると少し簡単になるかも知れません。しかし、この作品にしか存在しないネットナビが存在したり、各キャラクターの関係を知るためにもぜひこの作品から始めてもらいたいです。
バトルネットワーク ロックマンエグゼ2
https://www.capcom-games.com/product/ja-jp/megamanbattlenetwork2/
2作品目はロックマンエグゼ2で発売は前作から9ヶ月後の2001年12月となります。前作から9ヶ月とほとんど短い期間にも関わらず前作の問題点やゲームバランスの改修等を大幅に行なっています。特に目玉なのはスタイルチェンジシステムで、プレイヤーの戦い方によってロックマンの姿が変化します。
スタイルチェンジは、ガッツスタイル・シールドスタイル・カスタムスタイル・ブラザースタイルの4つ存在します。ガッツはバスターの火力UPやスーパーアーマーの追加、シールドはコマンドでシールドが出るようになり開幕バリヤ付き、カスタムはカスタム枠の増加、ブラザーはナビチップ増加などスライルによって強化されます。
前作のみの要素は変更されており、バトルマスは全エリア共通・バトル終了後のロックマンの自動体力回復消去・同名チップ5枚制限・エスケープボタンの追加、アーマーの削除など他にも様々な改修をされています。
前作よりも敵の体力が多くなっていたりと難易度の上昇がされています。ただ今作にはプリズムコンボと言われる必殺コンボが存在したりします。それ以外としては配布チップの威力が高く、配布チップ限定のプログラムアドバンスの火力がチートなどの要素があってか難易度は低く感じる要因となっています。
配布チップは普通ではもうもらう事ができませんが、Wii U版であればメニューの「通信」からゲットすることができます。本来の「通信」は他の人とバトルするためのものでしたがバーチャルコンソール版では出来ないため、限定チップを入手する形に変わっています。他エグゼシリーズも同様なのでぜひ活用しましょう。
バトルネットワーク ロックマンエグゼ3
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3作目のロックマンエグゼはは2002年の12月に販売されました。前作にあったスタイルチェンジはそのままに、新たなスタイルの追加・ナビカスタマイザー(通称ナビカス)の追加・メガクラスチップとギガクラスチップの追加など前作よりも自由度と戦略性の上昇がされています。
新たなスタイルチェンジとしてグランドスタイルとバグスタイルが追加されました。グランドスタイルはレベルを上げることでナビカスのプログラムが貰えるようになります。バグスタイルはHPが減ったり、勝手に移動などのバグが発生しますが何らかのパワーアップも追加されます。
ナビカスタマイザーは今作から登場し、後のシリーズにも登場する要素です。バスターUPやHPアップなどのプログラムをパズル形式で追加することでロックマンの強化ができるようになります。前作はレベルでロックマンのバスター関連が強化されましたが、今作以降はナビカスでしか強化できなくなります。
前作のようなチートのようなプログラムアドバンスやチップもありませんが、ストーリー終了後のやり込み要素が多いのでおすすめの作品です。
バトルネットワーク ロックマンエグゼ3Blake
https://www.capcom-games.com/product/ja-jp/megamanbattlenetwork3-blueversion/
4作目ではなく、3作目の別バージョンとして通常バージョンの3ヶ月後、2003年3月にに発売されました。通常版と違う点としては、シャドースタイルの実装・ギガクラスチップが一部異なる・一部登場ボスが異なる・名人と戦える・デザインが異なるなど、それ以外にも少しずつ違っています。
シャドースタイルとは、忍者のような襟巻きがついており、特徴としてはチャージショットで1秒間のインビジブル(無敵になる)になることが出来ます。レベルが上がるとミガワリマジックなどの強力なプログラムがゲットできるので本作を遊ぶ場合はシャドースタイルをオススメします。
ロックマンエグゼ4 トーナメントレッドサン/ブルームーン
https://www.capcom-games.com/product/ja-jp/megamanbattlenetwork4-redsun/
4作目は2003年12月に販売されました。前作と違い別バージョンが同時販売され、ポケットモンスターのように出てくるネットナビなどが一部異なります。それ以外にはロックマンエグゼ2と3にあったスタイルチェンジはなくなり代わりにソウルユニゾンが追加されたり、ココロウィンドウが追加されました。
ソウルユニゾンとは、各属性のチップを消費して各ネットナビに模した姿に3ターンだけ変身することが出来ます。今作から各チップのほとんどに属性が割り振られるため、ソウルユニゾン用にチップを入れる必要があります。
ココロウィンドウとは、ロックマンの心情を現したもので普段は普通の状態です。相手の攻撃に合わせて攻撃を当てると「フルシンクロ」になれ、チップの威力が2倍になります。それ以外にも「不安」・「怒り」・「悪」があり、特に悪状態でしか発動しないチップやプログラムアドバンスなどがあります。
今作の重要な要素となるのは「ダークチップ」です。ロックマンの体力が少なくなるとチップ選択の画面で出現し、それぞれ強力な威力があります。威力は高いですが使用すると戦闘中はバグが発生し、一回使用する毎にロックマンの最大HPが1減少します。減ってしまったHPは2度と戻らないので注意しましょう。
トーナメントとタイトルにあるようにストーリーではトーナメントにてネットナビと戦います。今作では周回することができ、3周目には全てのソウルユニゾンを回収することが出来ます。逆に言えば何度も周回しなければならず、2周目・3周目では敵も強くなっていくので賛否が分かれる作品です。
ロックマンエグゼ5 チームオブブルース/カーネル
https://www.capcom-games.com/product/ja-jp/megamanbattlenetwork5-teamprotoman/
5作品目はチームオブブルースとチームオブカーネルです。ロックマンエグゼ3と同じく販売時期が異なっており、チームオブブルースが2004年12月に、チームオブカーネルは3ヶ月後の2005年2月に販売されました。
前作の4と同じくソウルユニゾンがあり、ダークチップも存在します。本作ではストーリー攻略でリベレートミッションというターン制のエリア攻略戦で相手のパネルを消していき、ボスを倒したらクリアの特殊バトルになっています。リベレートミッションでは味方のネットナビがおり操作することが出来ます。
本作のダークチップは入手することができ、フォルダに入れることで使用することが出来ます。ダークチップを消費することで1ターンだけカオスユニゾンになることができ、チャージショットでダークチップの効果を使うことが出来ます。
3ヶ月後に販売されたチームオブカーネルでも基本的なストーリーは同じですが、ラスボス攻略後の1シーンが異なっていたりするので、遊ぶ場合はどちらもやっておきたいところです。リベレートミッションで他のネットナビを操作することがで来るところもおすすめポイントです。
ロックマンエグゼ6 電脳獣グレイガ/ファルザー
https://www.capcom-games.com/product/ja-jp/megamanbattlenetwork6-cybeastgregar/
6作品目でシリーズとしては最期の作品となる電脳獣グレイガ・ファルザーです。2005年11月に販売され、前作と違い同時販売となっています。最後の作品ということもあって様々な点が変更・改善されており集大成にふさわしい作品となっています。
ロックマンエグゼ4と5にあったソウルユニゾンは今回はなくなり代わりにクロスシステムが追加されています。ソウルユニゾンと違いチップを消費しなくてよく、ターン制限もありません。代わりに弱点属性を受けると解除されてしまう弱点があります。
ロックマンの今作の追加要素としてビーストアウト(獣化)になることが出来ます。獣化状態は3ターンの間しかなることが出来ませんがチップ使用時に自動追尾やバスターが特殊なものに変わったりと様々な強化が得られます。
前作まであったダークチップは無くなりましたが、今作のチップは全体的に強いものが多く爽快感が上がっています。グラフィックも新しくなっており最終作品にふさわしい作品となっております。
DS版 ロックマンエグゼ紹介
ロックマンエグゼ5DS ツインリーダーズ
ロックマンエグゼ初のDS作品となるのはこのツインリーダーズです。ストーリーはチームオブブルースとチームオブカーネルを選ぶことができ、どちらも遊ぶことができるお得版となっています。それだけではなく、配信チップを手に入りやすくなったり、GBAとWスロットによって様々要素が追加されています。
発売は2005年7月になっており、GBA版のチームオブカーネルの5ヶ月後に登場しました。ゲーム機がニンテンドーDSのためマイク機能やタッチパネルのシステムが追加されています。マイクは応援などをするとロックマンのHPが回復したりフルシンクロ状態になることがあります。
タッチパネルの機能としてはパーティバトルシステムがあり、ロックマンエグゼ5にて操作可能なナビをダウンロードすることで使用することが出来ます。ダウンロードしたナビを触ることでそのナビになることができ、交代時に特殊な攻撃をすることがあります。
この作品の目玉の一つがWスロットインで、過去作のGBA版ロックマンエグゼ1〜5をスロットに入れているとイベントの追加など様々な要素が追加され、5をフォルテ撃破後にWスロットをするとフォルテクロスになることが出来ます。他には新ボクらの太陽をWスロットすることでソルクロスロックマンになることが出来ます。
ニンテンドー DSになって容量が増えたおかげで様々な要素が増えているため、GBA版を購入するならこちらをお勧めします。ただWiiUのバーチャルコンソール・最新作のSwitch版には収録されていないため購入する場合はニンテンドーDSとソフトを購入しなければなりません。
ロックマンエグゼ オペレートシューティングスター
ロックマンエグゼの最後の作品だったのが2009年11月に発売されたDS版ロックマンエグゼです。GBA版の「バトルネットワーク ロックマンエグゼ」をベースにシナリオが追加されたリメイク作品となっています。追加シナリオはDSのロックマンシリーズである「流星のロックマン」とのコラボとなっています。
リメイク作品ということでロックマンエグゼ1のルールから大幅に変更されており、難易度調整・チップの入れる枚数の変更・一部チップの攻撃力の変更・逃げるコマンドの追加・アーマーシステムの廃止など大幅に変わっています。
目玉となるのは「流星のロックマン」が追加ストーリークリア後に操作できることです。シューティングスターロックマン(SSロックマン)はバスターの性能が異なる・シールド装備している・チップ攻撃時に近づくなど、「流星のロックマン」の要素が詰め込まれています。
ロックマンエグゼ5DS同様こちらもWiiUのバーチャルコンソールには入っていないため、プレイする場合はDSと本体が必要になります。しかし、ロックマンエグゼ1の問題点が大幅に改善されているため、初心者にもおすすめの作品となっています。
派生作品紹介
ロックマンエグゼ WS
ワンダースワンカラー対応の作品として出たのが「ロックマンエグゼ WS(ワンダースワン)」です。2003年2月に発売され、時期はロックマンエグゼ3のブラック版とほぼ同じとなっています。本編のナンバリングシリーズとは違い、初代ロックマンシリーズを基準とした2D横スクロールアクションゲームとなっています。
初代ロックマンシリーズのアクションであるジャンプやスライディングが使えます。ロックマンエグゼシリーズのチップを用いた攻撃やスタイルチェンジシステムなども使用でき、登場する敵も本編に登場するウイルス・ネットナビになっております。
本編とは全く違うアクションゲームなので違和感はありますが、今までのロックマンシリーズを遊んだことがある人は違和感なく遊ぶことができる作品です。
ロックマンエグゼ トランスミッション
2003年3月にニンテンドーゲームキューブ(GC)で発売されたのがこの作品です。ロックマンエグゼ WSと同様で横スクロールアクションゲームですが、GCになったことでキャラとステージが3Dになっています。
ワンダースワン版と同じようですがシステムがより「ロックマンエグゼ」のシステムになっています。チップは使用回数があり、プログラムアドバンスもできるようになっており、ワンダースワン版とは異なっています。
本作限定のネットナビやキャラクターが登場しているのもこの作品の特徴で、そのネットナビ・キャラクターは後にアニメにも登場します。GCのため声優の声をついており、アニメと同じ声優になっております。
ワンダースワン版と同じシステムですがロックマンエグゼのチップ要素が強調されています。本編とは違うアクション性のあるゲームが楽しみたい場合はおすすめの作品です。
ロックマンエグゼ N1バトル・ロックマンエグゼ バトルチップGP
2003年8月発売されたのがワンダースワン専用ソフトの「ロックマンエグゼN1バトル」、同日にGBAで発売された「ロックマンエグゼ バトルチップGP」です。2つの作品は名前・ゲーム機は異なりますが内容は全く同じになっています。
ロックマンエグゼシリーズのアクション要素を抜いてバトルチップを強調した作品で、本作はカードゲームバトルのようなバトルチップを使ったターン制バトルになっています。キャラクターは光熱斗&ロックマンだけではなくロックマンエグゼ1〜3の作品に登場したキャラクターが多数登場します。
本編のようなアクションゲームが苦手な人でも遊べるようになっています。ロックマンエグゼ トランスミッションと同様に本作でしか登場しないキャラクターも登場するため気になった方はぜひプレイしてみてください。バトルチップGPはWiiUのバーチャルコンソールでも遊ぶことが出来ます。
ロックマンエグゼ4.5 リアルオペレーション
https://www.capcom-games.com/product/ja-jp/megamanbattlenetwork45-realoperation/
2004年8月にGBAで発売されたのがこの作品で、本作で使用することができるバトルチップゲートも同日に発売されました。ロックマンエグゼシリーズのバトルシステムとほぼ同じですが使用するネットナビは自動で動くという今までありそうでなかった作品です。
ストーリー性はなく各ナビごとに戦法や会話内容が異なる程度です。ゲーム内時間は現実の時間とリンクしており、毎週土曜日にはロックマンエグゼ4と同様にトーナメントが開催されます。
使用可能なネットナビはロックマンエグゼ4に登場したナビを使用することができ、各キャラクターごとにミニゲームがあります。バトルチップゲートを使用することでロックマンエグゼ1〜3に登場した一部ネットナビも使用することができ、GC版に登場したスターマン・本編隠しボスのフォルテなども使用できます。
本編とは違い自分で操作することはできませんが、様々なネットナビ達と一緒に戦うことが出来ます。本作品ではロックマンエグゼ4のネットナビが大量に登場するのでそちらを遊んでからプレイすることをオススメします。
最新作
2023年にNintendo Switch・PS4・PCにてロックマンエグゼ アドバンスドコレクションの発売が決定しました。ロックマンエグゼ1〜6までのナンバリングシリーズが収録されており、それ以外にも本編で流れたBGMやギャラリー集などが詰め込まれています。
グラフィックもGBA版を再現されており、さらに高画質にすることもできます。投稿時には明らかになっていませんが、WiiUのバーチャルコンソール同様に各シリーズの配信チップなどは入手しやすくなっていると考えられます。
本編シリーズを全て遊ぶことができるお得版となっております。ロックマンエグゼシリーズを遊んでみたいと思った場合はこの作品が一番オススメです。